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2012年8月30日 (木)

バックグラウンドの多様性は実現したのか

旧司法試験を受験し続けていた時に法科大学院制度導入の話が持ち上がり、実際に制度がスタートしました。

社会人で家族のいる私には、法科大学院経由で法曹を目指す選択肢はありませんでした。
まず、勤務時間が不規則でしたから夜間開講でも大学院に通うことはできません。
また、会社を辞めたら無給となり、法曹となって給与を稼げるまで最短でも4年近くかかりますが、それでは家族ともども生活できません。そもそも受験1回で合格できる保証もありませんから、私の身上で会社を辞めてローに行くのは、かなりハイリスクで、躊躇せざるを得ませんでした。

そこで旧司一本で受験を続けました。

新法曹養成制度において法科大学院は、社会人経験者など多様なバックグラウンドを有する人材を多数法曹に受け入れるようにすべきとされています。

でも私のように、ロー進学に二の足を踏む社会人は多いのではないかと思います。たしかに、いったんローに進んで順調に終了できれば、旧試験よりはるかに高い合格率で法曹への道が開けます。
でも、ローに進むまでの間口は、時間的・経済的に劣勢な環境に置かれている者に対し狭く閉じられています。

単純に言い換えると、入口は広くて出口が狭いのが旧司。
入口は狭いけど、出口は入口から、それほど狭くはならないのが新司。
果たしてどちらが多様な法曹の養成にふさわしいのでしょうか。

旧司から新司への移行により、合格者のバックグラウンドが多様になったのかどうか。その検証は必須だと思います。

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