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2012年9月 1日 (土)

給費制のこと(1)

司法修習生の給費制については廃止反対に全く異論ありません。
運動に携わっている方々には心から敬意を表したいです。

でも、日弁連などによる廃止反対運動に対しては素直に乗っかれない、モニョっとした気分があります。

時は何年か前にさかのぼります。
旧司論文試験まで2週間に迫った夏の日。
私は、ある大学の図書館で自習していました。

休憩がてらキャンパスをぶらついていたら、給費制廃止反対集会の案内板をたまたま目にしました。
主催は当地の弁護士会だったと思います。ビギナーズネットの方や、当時の日弁連会長も来ていました。

会場をのぞいてみました。
現役法科大学院生や、大学院修了生が次々と登壇して経済的な窮状、将来への不安などを訴えているところでした。既に1000万円の借金をしている学生もいる、という話も出ました。
「法科大学院生も苦労しているんだなあ」と認識を新たにしながら話を聞いていました。

会場でいただいた資料の中に新聞記事のコピーがあり、読んでみると、給費制廃止反対の理由として「裕福な人しか法律家になれないはおかしい」とする日弁連側の主張が書かれていました。

ん?何を今さら?

というのが当時の私の正直な感想でした。

「裕福な人しか法律家になれない―」
これは私が法科大学院導入に当たって抱いた感想と同じです。
高い学費の大学院通いを2,3年も強制させる制度。
そこそこの経済力と資金調達力がなければ簡単には目指せません。お金がなければ法曹になれない、という性質は既に法科大学院制度導入時から付きまとっていたはずです。
その時はなぜ、同じ理由で反対しなかったのか―。

集会はいったん休憩に入った後、日弁連会長らによるシンポの設営に入りました。釈然としない気持ちのまま私は席を立って勉強に戻りました。

しばらくすると、モヤっとした感情がなぜか怒りの気持ちに変わってきました。
「絶対に旧司で受かってやる!」という強い信念が沸々と湧き上がり、論文本番までの2週間、死に物狂いで勉強しました。

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