« 司法試験成績順位2000番のレベル(ただし旧試験) | トップページ | 平成24年度司法試験予備試験論文試験(民法)試作答案 »

2012年9月24日 (月)

司法試験(予備試験)答案で重要な「基本」とは何か

mixiで運営しているコミュニティー「現役社会人の司法試験予備試験」で、メンバーの方から「司法試験答案で基本(基礎)が重要であることは分かっているけど、何が基本かが分かりにくい」と質問を受けたことがあります。

司法試験(予備試験)における基本の重要性は、いまさら言うまでもありません。旧司の経験では「基本」部分にかなり大きな配点があり、ここをしっかり、きちんと書くだけで相対的に上位答案に浮上します。裏を返せば、実際には意外と多くの人が「基本」を十分に書けていない、ということになります。

でも、ふだん真剣に勉強している人であれば、「基本」が分かっていない、ということはふつうありません。
それなのに点数が上がらない原因は、
①「基本」と「基本以外」の峻別ができない。
(だから基本の記述を落とす。あるいは基本の記述が薄くなる一方で、基本以外の部分をだらだらと長く書いてしまう)
②「基本」を盤石に理解していないので、正確にきちんと表現できない
(だから高い配点にもかかわらず低い点数しかもらえない)
という点にあると思います。

このうち②は繰り返し正確な表現を覚えて、ペンを持つ手が勝手に動くくらいに自分の体に覚え込ませるしかありません。

問題は、冒頭の質問と重なる①の点です。
ここは一概には言えず、演習を数多くこなして感覚として身に付けるしかないと思います。
でも、それでは質問の答えになっていませんから、あえて「基本」とは何かを挙げてみると、
①科目全体、各単元、適用場面などを支配する原理原則(例えば権力分立、弁論主義、令状主義など)
②基本的典型的な論点・概念・定義、重要判例の定番フレーズ(例えば「第三者」の意義、故意責任の本質、司法権の意義、「法律婚の尊重と非嫡出子の保護の調整」など)
③条文と、その操作
などを挙げることができます。

それと、以上のような「一般論としての基本」に加えて
「科目特有の基本」というものもあります。
例えば憲法なら対立する利益(人権)、権限(統治)の調整
民法なら当事者間の利益調整、結論の妥当性
刑訴なら人権保障と真実発見との調整
などです。

後日のエントリーで具体的な答案をみながら「基本」とは何か、を見ていきたいと思います。

« 司法試験成績順位2000番のレベル(ただし旧試験) | トップページ | 平成24年度司法試験予備試験論文試験(民法)試作答案 »

司法試験」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/576385/55732066

この記事へのトラックバック一覧です: 司法試験(予備試験)答案で重要な「基本」とは何か:

« 司法試験成績順位2000番のレベル(ただし旧試験) | トップページ | 平成24年度司法試験予備試験論文試験(民法)試作答案 »

フォト
2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ