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2012年10月13日 (土)

司法試験合格後に法科大学院へ行こう(?)

ある司法試験関連予備校が、現役東大生向けに作成したパンフレットをたまたま目にして驚きました。
予備試験経由で大学在学中に司法試験最終合格した後に東大法科大学院で学ぶ、というルートをすすめているのです。

このパンフでは本試験合格後に東大ローで学ぶことにより「司法試験を気にすることなく」「最先端の法学教育を修得することで将来が変わる!」と言っています。

これが「うたい文句」として成り立つためには
①司法試験受験資格を取得し司法試験に合格するという目的以外に、東大ローで学ぶことに大きなメリットがあり、
②そのメリットが2年という時間と授業料の投資に見合うものでなければならない、
と思われます。

では、一体どんなメリットが考えられるでしょうか。以下は想像ですが、たとえば、

(1)司法試験合格者の中で、東大ローの「最先端教育」を受けた者は、そうでない者より法曹の質が明らかに高まるのでしょうか。
(2)それとも「予備試験合格+東大ロー修了」の経歴が、就職・任官、法曹としてのキャリアアップに向けた最強コンボなのでしょうか。
(3)あるいは予備ルートからの司法試験合格成績順位が悪かった場合に、東大ローを修了することで下位成績をロンダリングできるのでしょうか。

うーん。現時点では、どれもピンときませんね((2)はもしかしたら将来、そういう風潮になる可能性はあります)

この予備校のHPでは予備試験のメリットとして「法科大学院ルートよりも2年早く、実務に就ける」ことを挙げていてますから、ちぐはぐな感じも否めません。

いずれにせよ、このパンフがすすめるルートは「法科大学院は、実務家のため必要な教育を行う場所。『早く受かりたい』という理由で予備試験を選ぶという態度は、制度の趣旨と懸け離れている」という中西一裕・日弁連事務次長の発言(9月24日付東京新聞朝刊記事「新司法試験 法科大学院離れ拍車」より引用)に親和的です。ロー推進派は、憎き予備校から思いもよらず、ローの価値を高く評価されて溜飲を下げるかもしれません。

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