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2012年10月17日 (水)

続・司法試験合格後に法科大学院に行こう(?)

前回の記事「司法試験合格後に法科大学院に行こう(?)」で、最終合格後にローに行くメリットがピンと来ない、と書きましたが、「メリット(価値)」の一端を示す記述が、当該予備校のHPにありました。

http://www.itojuku.co.jp/shiken/yobi/feature/DOC_017013.html#root

著作権法上の「引用」が、どこまで許されるのか分からなかったので、ここで内容の引用は差し控えます。
※参考 http://www.itojuku.co.jp/policy/index.html

以下では、冒頭で記したURLのページ中の「提言3」と、その直上にある、大学在学中の予備試験合格後に東大ローに進んだ6人の方の発言について、私の感想を述べます。

ここで6人の方は、それぞれ、予備合格後、あるいは司法試験合格後にローに進学する意義を語っています。。
これらの発言を総合すると、合格後にローに行く「メリット(価値)」とは、「深く高度な法律知識等を修得し、能力の高い法律家になれる。仲間もできる」ということのようです。前回の記事で私が想像したメリットの(1)に近いような気がします。

実務家として、どこまで深い法律知識が必要か、とか、司法修習では切磋琢磨できる仲間はできないのか、という話はさておき、東大ローが優れた教育を施しているのであれば、なるほど、こうしたメリットはあるかもしれないと納得できます。

それでも、私が今ひとつ、ピンと来ないのはなぜか。

おそらく、受験生時代に思い描いたゴールと、理想の法律家になるための手段について、考え方が違うからだと思います。

私は、受験生時代、とりあえず合格すること自体がゴールでした。その後、理想の法律家になるためには、できるだけ早く実践に出て、経験を積みながら能力を高めるのが最適な手段と考えていました。私は法曹にはなっていませんが、今の仕事に関して言えば、間違いなく、そう思います。

これに対し、このHP上の予備合格者は受験生時代から思い描いたゴールが合格後の先にあったことを示唆しています。
そして、その最終的な目標を達成するためには、受験勉強や司法修習だけでは足りず、著名な学者からより高度な教育を受けるという手段が最適、と考えているようです。
あるいは、この方々が目指している法律家とは、必ずしも実務家ではないのかなあ、という気もします。

予備合格者が本試験合格後にローに行くという前例は、まだありませんから、本当に「メリット(価値)」があるかどうかの確認は、今後、このルートを実践する方の行く末と感想を待つほかありません。

ただ、私が今、痛感しているのは
「お金と時間って、ある人にはあるんだなあ」ということです。

また、敵対関係にあったと思われた予備校(予備試験)とローの間で、いつのまにか、あたかも共存共栄を図るような方向性が出てきたことを不思議に思っています。

※追記(2012年10月18日)
当記事で最後に記した「予備校(予備試験)とローの間で、いつのまにか、あたかも共存共栄を図るような方向性」という見方についてSchulzeさんのブログ記事で、HPの提言の趣旨とは異なるのではないか、との指摘を受けました。

http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51983827.html
提言の言い回しや、司法試験合格後のおすすめローとして東大、京大、海外等に限定している点などからみて、Schulzeさんのご指摘の通りだと考えます。

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