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2012年10月21日 (日)

「番狂わせ」の醍醐味

今日は東京六大学野球・秋季リーグで東大の最終戦となりました。
立教に0対2で惜敗。

Photo

結局、今季の勝利はなりませんでした。
慶應と引き分ける惜しい試合もありましたが、
勝利は来季に持ち越しとなりました。

自分は、なんで東大の「勝利の瞬間」を見たいのかな、と
あらためて考えてみたところ、

番狂わせ(大金星、アップセット)の痛快さ、壮快さを生(なま)で味わいたい

ということなんだなあ、と再認識しました。

「東六」で東大は、現状では、唯一無二の弱小チームです。
このチームが他の大学に1勝でもすれば、
その試合は「番狂わせ」ということになろうかと思います。
(直近の勝利は2年前の斎藤佑樹先発の早稲田戦)

私が番狂わせを生(なま)で目撃したのは、相当以前にさかのぼります。巷間、番狂わせが少ない、と言われるラグビーでした。
1981年(昭和56年)12月の関東大学ラグビー対抗戦、早稲田対明治は、戦前、明治圧倒的有利の下馬評でした。
しかし、結果は早稲田が勝利。伝説的指導者であった監督の名前にちなんで「大西マジック」と呼ばれました。

http://www.youtube.com/watch?v=Hk0WKmdPLKQ

http://blog.livedoor.jp/charlie1962/archives/51210885.html

この時、まだ大学にも入っていなかった私が、生観戦した国立競技場で受けた衝撃と、番狂わせの醍醐味は今でも忘れられません。

しかし、明治も黙っていません。
翌1982年度の大学選手権で明治は、低迷期を脱して黄金期に入ったと思われた早稲田を、圧倒的不利の下馬評を覆して破り、雪辱を果たします。

http://www.youtube.com/watch?v=pAZi7M01tBk

これも国立で生で観ていました。「大西マジック」からわずか1年余りの出来事です。当時、若輩者ながら「諸行無常」「盛者必衰の理」をあらためて痛感しました。

「番狂わせ」の類型としては
①希有な失策や運不運によって本来、実力のある一方が、実力のない他方に(当該一戦に限って)負ける場合
②実力に勝る方が勝利したが、実力に勝っていたことをマスコミ、世間が戦前に認識していなかった場合
③実力に勝る方が勝利したが、勝利した方は一般的に見て、負けた方より戦前の準備、鍛錬の環境において著しく劣悪な環境にあった場合
が考えられると思います。
上記①②③の要素が混然としている場合もあるでしょう。

こうした「番狂わせ」はスポーツばかりでなく、あらゆる「勝負事」で起こり得ます。

たとえば選挙。事前の世論調査に基づく予測を覆す結果になることはよくあります。

裁判も、結果を「勝訴」「敗訴」と呼ぶように勝負事ですね。
先日の参議院定数不均衡訴訟も大法廷で「違憲判決」が出たら、従来の最高裁判例の流れやマスコミの事前の見立てを根底から覆す「番狂わせ」だったでしょう。私がわざわざ傍聴に行ったのは「番狂わせ」の場面を生で見たい聴きたい、という思いからで、東大の試合を観戦に行くのと相通じるものがあります。

試験も勝負事ですね。
高齢または若年の方、苦学された方などの難関試験の合格が話題になるのも、一種の「番狂わせ」だからではないかと思います。

司法試験における現役社会人も同様です。一般に受験勉強の環境において、他の受験生より劣勢にある現役社会人が、新・旧や予備・LSルートを問わず、司法試験に合格することにも「番狂わせ」の妙味があると、私は思っています。

その瞬間をこれからもたくさん見聞きしたいと思っています。

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