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2012年11月17日 (土)

給費制廃止違憲訴訟への期待

給費制廃止違憲訴訟提起の動きがあるそうです。

「給費制廃止違憲訴訟提起の動き」(Schulze BLOG)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/51989385.html

ついに!、というか、やっと!、というか。
待っていました!

以前の記事「給費制の問題は司法的救済の途を探るべき~給費制のこと(3)」で書いた通り、私は給費制の復活を求める手段として政治・市民運動にはもはや限界があるため、司法的救済を求めるべき、という考えです。なので、ついに来るべきときが来たなあ、という思いです。
従来の給費制維持運動に対しては「法曹の卵なのに自分たちのトラブルを裁判で解決できないの?」という批判も耳にしていましたが、提訴が実現すれば、そういう批判も当たりません。原告に参加する方々、訴訟団に加わる弁護士の方々に心から敬意を表し、微力ながら何らかの支援をしたいと思っています。

Schulzeさんのブログ情報によると、給費制「廃止」を問題とするようですから、立法不作為の違憲を主張するのでしょうか。だとすると、難しい訴訟になるかもしれません。また、最後に待ち構えるラスボスは、司法行政当局として給費制廃止を容認した最高裁ですから、厳しい闘いになると思います。
でも、一方で訴訟活動をきっかけに、修習生や若い弁護士の経済的窮状、法曹を目指す人の激減状況が、マスコミなどを通じて今よりもっと世間に広まることが期待できます。その結果、給費制廃止を市民が、自らが被るおそれのあるデメリット(司法サービスの質の悪化など)として広く認識してもらえるようになれば、行政・国会を動かす原動力として世論の力を加えることができるかもしれません。

また、公費支出の点からみると、「給費制廃止」と「法科大学院維持のための補助金」は裏表の関係にあると捉える向きもありますから、裁判を通じて給費制の維持復活を訴えていくことは、法科大学院の財政的基盤を揺さぶることにつながるかもしれません。

もちろん訴訟で勝利するのが一番ですが、勝敗以外にも訴訟提起によって期待できることは多いと思います。

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司法制度」カテゴリの記事

コメント

送られてきたFAXによりますと、法律構成等は「鋭意検討中」となっています。
14条、22条、25条、29条等を根拠に国賠請求や損失補償請求等をする予定、とあります。
提訴時期も政治状況等により判断、とされています。
代理人として数千人規模の弁護団を結成して挑みたいとのことですが、何人ぐらい集まりますかね。

>schulze さん|
詳細を教えていただきありがとうございます。
なるほど、損失補償請求だと補償規定(立法)がなくても、29条を根拠に直接請求できるんでしたっけ(もうすっかり忘れてしまって、あやふやですが)。
提訴時期は、給費制が議題になるという来年1月の法曹養成制度検討会議が、タイミングを計る目安になるのではないかと思います。マスコミ、世間が注目する規模の訴訟になってほしいです。

損失補償は,基本的に国の行為自体は適法であるという場合に行うものであり,給費制の廃止が憲法違反という主張を前提とするのであれば,国賠請求をするのが筋でしょうね。
もともと,勝訴の見込みがあって行うような訴訟ではありませんし,給費制と前期修習だけ復活させれば解決するような問題でもありませんので,訴訟という手段には自ずと限界があるということを認識する必要はあると思います。

>黒猫様 
コメントありがとうございます。いつもブログを拝読し鋭い指摘に感銘を受けております。
確かに、おっしゃる通りだと思います。勝敗を別にして、訴訟が現行司法制度全体に何らかのインパクトを与え、問題解決に向かうきっかけになればと思います。

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