« 採点実感を見た「実感」 | トップページ | 東大文一離れを測る指標 »

2013年1月22日 (火)

今さらですが大学入試で「法学部離れ顕著」との記事

法学部の不人気化は以前から言われていて「二弁フロンティア12月号」のデータによる分析や黒猫先生による詳細な考察があります。

※参考「問われる「法学部」のあり方」(黒猫のつぶやき)
http://blog.goo.ne.jp/9605-sak/e/038ec61cc5a3fdeb868c84692422e906

それがついに、大手紙のサイトに載った記事で、大手受験予備校の見方として世間に広く流布されることになりました。これから大学を目指す中高生とその保護者に与える影響は甚大です。

大学入試、就職考え「文低理高」傾向に 法学部離れ顕著(朝日新聞)
http://www.asahi.com/edu/center-exam/TKY201301190056.html

一方、文系は人気低迷が止まらない。代々木ゼミナールの模試分析では、私立大の法学・経済・人文の文系3学部の志望者が10年度以降減り続け、今年度も前年度比で1~6%減だった。中でも法学部の人気低下が著しい。かつては「就職でつぶしが利く」とされ、同じ大学の他学部よりも難易度が高い傾向にあったが、第1志望とする受験生の割合は、今年度は昨年度に比べ国公立大で8%、私立大で4%落ち込んだ。

しかも不人気の原因が法科大学院にあると明確に断じられています。

 河合塾の分析では、法科大学院の低迷でイメージが悪化。もともと、法律を学びたいという積極的な理由で選ばれる傾向が弱かったこともあって、今は避けられがちだという。

さらに

東京大法学部も例外ではない。東大生は3年生から法学部や経済学部などの専門学部に進むが、今年度は現行制度となった07年度以降初めて、法学部に決まった人が受け入れ上限の415人に達しなかった。担当者は「理由は分析していないが、不人気だったのは確か」と言う。

私も今年の「進振り」に関して、ある文1の学生が第1段階で文学部の某学科を志望したものの叶わず、第2志望だった法学部に進むことにしたとの例を仄聞しました。

法科大学院の失敗の影響が大学生の進路選択のみならず、高校生の進路選択のレベルにまで浸透してしまった状況は深刻です。法科大学院が多様な人材の受け皿にならない中で、法学部生という、法曹志願者のベースとなる集団がしぼんでしまえば、いずれ法曹界は優れた人材が枯渇し、三権の一角である司法が衰退していくのは目に見えています。
もう手遅れかもしれませんが、一刻も早く現行法曹養成制度を根本からあらためるべきと思います。

« 採点実感を見た「実感」 | トップページ | 東大文一離れを測る指標 »

司法制度」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/576385/56601036

この記事へのトラックバック一覧です: 今さらですが大学入試で「法学部離れ顕著」との記事:

« 採点実感を見た「実感」 | トップページ | 東大文一離れを測る指標 »

フォト
2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ