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2013年4月10日 (水)

ロー入学者減の「負のスパイラル」

今回の司法試験合格者数値目標の議論で分かったのは、法科大学院入学者(あるいは定員)が3000人を切れば合格者年間3000人も不合理であることをロー推進派も認めているらしいことです(当たり前のことなんですが)。
このことは法曹養成制度検討会議第9回会議での鎌田委員の
「法科大学院全部の定員が2,800しかないのに,3,000人の合格をさせるということはあり得ない」という発言から伺えます。

とすると、もし入学者(定員)が2000人を切れば、合格者が2000人を切ることも推進派は容認せざるをえない

合格者が2000人を切ればロー進学リスクがますます高まるので、ロー入学者はもっと減っていく

そして入学者が1500人を切れば合格者も1500人を切ることを推進派も容認せざるを得ない

という理屈になりそうです。

つまりロー入学者が落ち込むにつれ、推進派にも異論なく合格者数も減っていき、法曹人口激増の流れに自然と歯止めがかかっていく―。
また、入学者が減ると、当然に法科大学院も淘汰されて減っていき、反面、予備試験受験生が相対的に増えていくので、結局、増員政策を含む現行法曹養成制度が実質的に崩壊する、という流れに―。

制度崩壊への「負のスパイラル」状態です。

「合格率7割目標」というのは、ロー推進派が合格者数増を要求する際のお題目ですが、これを唱えることは反面、合格率が7割を超える合格者増はできないという縛りをかける効果ももたらしているようです。

この負の連鎖から脱するには、何としても法曹志願者を増やすしかないのに、逆に統廃合によって定員を減らし、それで問題が解決すると考えているとは―。「自滅」という言葉しか思い浮かびません。

※参考
「どう見ても法科大学院は詰んでいる」(Schulze BLOG)

http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52007722.html

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