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2013年5月22日 (水)

下村文科相の予備試験関連発言

下村博文文部科学大臣記者会見録(平成25年5月21日)
http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1334955.htm

黒猫先生のブログのコメント欄に書き込まれた大臣発言の書き起こしを拝借させていただきます。m(_ _)m

一つはそれだけ、法科大学院まで行って勉強しても、あまりにも年数が掛かり過ぎて、費用対効果の観点から、特に、今なかなか弁護士になっても就職するのも大変だというところからですね、それであれば、もっと早く結果的に司法試験が受けられるような、抜け道ということではなくてですね、受験生からすると合理的な判断をしている部分もあると思いますから、世の中の今の状況からですね、制度設計をトータル的に考えていくと。抜け道があるからけしからんという指摘をするということは、必ずしも適切でないと思います。

法科大学院の時間的経済的負担と弁護士就職難という現状を踏まえた費用対効果の観点から、受験生が予備試験を選択した判断に一定の合理性があるとの認識をきちんと示していると思います。
予備試験受験生の増加を「心の貧困による」とした某法科大学院教授の見方と明らかに異なる点、予備試験を「抜け道」とする見方に否定的な点を評価したいです。

下村大臣は2月の会見で、合格者3千人目標について「そもそも前提条件がやはり間違っていたのではないかということを、謙虚に、政府側も反省すべきところに来ているのではないかというふうに思います」と発言するなど、現政権の閣僚の中では現行制度の見直しの必要性を強く認識しているように見えます(一方で谷垣法相の見直しをめぐる発言は歯切れが悪いように見えます)。

まあ、ここまではいいとして、ちょっとショックを受けたのは以下の部分。

まぁ本来は法科大学院設立の趣旨はですね、それまで受験勉強、司法試験の受験勉強ばかりしてきた、いわゆるオタク的な人たちが、本当に国民の常識にかなった司法関係者としてやりうるのかと。実際、司法関係者の中にも、相当社会常識と離れた人が居るのではないかと。

私のような旧司ベテって世間からはこんなふうに見られていたんですね・・orz
これまで法科大学院設立の趣旨は、大量の法曹を養成するためには受験技術優先の一発試験では質の確保の点で問題があるから、などと抽象的に語られてきましたが、ぶっちゃけて言うと、こういうことだったんでしょうか。
「司法関係者の中にも、相当社会常識と離れた人が居る」という“立法事実”があったんでしょうか。

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コメント

>>司法試験の受験勉強ばかりしてきた、いわゆるオタク的な人たち

私自身,旧司法試験で合格した方々をそういう風には思いません。
しかし,A評価落ちで何年も受験を続けて来られた方は無駄なことを何年もさせられて非常に気の毒だと思います。
それくらいなら,もっと早くから合格者数を2000人にしたほうが良かったのではと思います。

辰已の永山在浩とか,「5年後の伸び」がどうのこうのとか意味不明の寝言のようなことを言っていましたが,受験の長期化を正当化するような発言は絶対に許せないと思いました。5年後の伸びがどうのこうのとかいうのなら,長島大野とか西村あさひのパートナーとか,欠陥弁護士ばかりということなので,そういう人たちに説教たれて欲しかったですね。

相手にしない方が良いと思います。
司法制度改革の立法事実として、旧試験では司法試験オタクしか合格しないとか金太郎飴の答案だとか言っておいて今のていたらくです。
ロー教授は弁護士も含めて自分がどれほど優秀だと思っているのでしょう。勘違いも甚だしい。あの上から目線の青学ロー教授弁護士も自分は一体何様だと思っているのでしょう。
まあ、国民はあのロー教授のFB投稿が炎上したことで、今まで関心もなかった法科大学院が欠陥商品であることを認識したと思います。
そこに意義があったと思いましょう。
法科大学院を被告とする提訴を黒猫さんが提案していましたが、とりあえず青学ローとかどうですか?あとは今は無き大宮ローとか。

ロー制度の趣旨をこのように大臣に吹き込んでいる官僚の存在が推認されますが、現大臣は、そうした趣旨を含む現行制度が「転換期」にあるとして見直しに前向きのように見受けられますから、その方向で政治力を発揮するよう期待します。

オタクで何が悪いのかと。
ていうか法律オタクじゃなきゃダメでしょ。
専門家なんですからね。
下村発言は比較的当を得ているものが多いのですが、この部分については?が残りました。

>弁護士HARRIER先生
この部分は下村大臣の認識というより、会見前の大臣へのレクで官僚が大臣に吹き込んだもの、つまり、官僚の認識のあらわれなのではないかと推測しています。
とにかく文科省は徹底した「ロー押し」です。ローと朝日新聞がタイアップしたガイダンスのイベントがあるんですが、後援として文科省が堂々と名を連ねていますから。
http://www.law-school.jp/gd_tokyo.html
このガイダンスに行政機関の後押しにふさわしい公共性や公益性があるとはあまり思えないんですが。

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