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2013年6月 6日 (木)

現政権下で司法改革の見直しが期待できるか

「給費制」復活検討を=司法修習生の負担減-自民調査会(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013060600868

自民党司法制度調査会(会長・棚橋泰文政調会長代理)がまとめた法曹養成制度に関する提言の原案が6日分かった。司法修習生に国が給与を支払う「給費制」の復活を含め、修習生の負担軽減を検討するよう求める内容。ただ、同日開かれた調査会では異論が噴出。原案通りに取りまとめることができるか不透明だ。

今夜7時のNHKニュースの映像を見る限り、原案通りの取りまとめは無理だと思います。もし取りまとめができても政府が取り上げる可能性はほとんどないと思います。

センター試験 見直し含め議論へ(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130606/t10015121351000.html

政府の教育再生実行会議であいさつする安倍首相の隣にいるのは鎌田薫早稲田大学総長。
さらに下村文部科学大臣に並んで会見に同席しているのも鎌田氏。

鎌田氏はほかに民法改正を検討している法制審議会民法(債権関係)部会の部会長も務めています。
2月末の夜7時のNHKニュースだったと思いますが、トップニュースと2番手のニュースで、鎌田氏が提言などを政府側に手渡す映像が立て続けに流れて面食らった覚えがあります(教育再生実行会議の提言と民法改正中間試案の手渡し)。
政府と鎌田氏は蜜月の関係にあるとみるほかなく、今の政府・与党が鎌田氏の意向に反する給費復活を決めるとはとても思われません。

ところで上記のNHKニュースによると、今日の教育再生実行会議では大学入試制度について「現在のような一発勝負の選抜試験は好ましくない」などという意見が出たそうです。
どこでも同じなような人が同じようなことを言っているんですね。
新たに導入が検討されているという、高校在学中に複数回受けられる「達成度テスト」は、どんな利権を生むのでしょうか。

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司法制度」カテゴリの記事

コメント

高校2年生のときに「到達度試験」をやったら、(高校受験がなく、授業の進み方が早い)中高一貫校が圧倒的に有利ですね。公立高校や中高一貫でない私立学校の生徒は授業が終わってすぐに「到達度試験」を受けることになるけど、中高一貫校なら「到達度試験」の前に準備する余裕が持てる。
 表向きは「『一発試験』だから問題がある」といっていても、本音では「特権階級の子供も、庶民の子供もみんなが同じ条件で試験を受ける」ことが気に入らないんでしょう。

なるほど、そういう思惑が考えられますか。
新司法試験制度は2世を受かりやすくさせるために導入されたのではないか、っていう話と相通じるものがありますね。

どのように評価しようが、結局、合格基準を設けて、機械的にスパっと合否を分けるしかないのですから、本質的には同じことです。

陸上のトラック競技で、「一発勝負は良くないから、普段の練習の成果も含めて総合的に評価すべき」なんて話がナンセンスなのと同様、長期の成果を評価しても、評価コストが上昇するだけの結果にしかならない。

印象論ですが、鎌田氏個人というよりは、有力私学の力なんでしょうね。
奥島氏のときは、奥島氏自身が相当の政治的実力者のようにも見えましたが、鎌田氏はそういう役回りの人というだけのような気がします。

>井上晃宏様
かつて神奈川県の公立高入試で行われていた「アチーブメントテスト」とほぼ同じものに見えます。いろいろ問題が浮上して全廃されたようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88

評価コストもそうですが、生徒の負担が「一発勝負」よりもきつくなりそうな気がします。

>いなかロー弁様
なるほど確かに。個人の資質ではなく「早稲田大学総長」という役割を引き継いで、演じているだけのようにも見えますね。

よくご存知ですね。アチーブメントテストを僕も連想しました。
素人による「思いつき改革」は、昔の人でも、同様に考えつくので、過去に試行され、結局は失敗して、現在のやり方に落ち着いているものなのです。

あと100年も経つと、現在の法科大学院の経験は忘れられ、同じことが繰り返されるのではないかと思います。

学問の必要性の一つは、そうした無意味な社会実験の繰り返しを防ぐことです。

>井上晃宏様
私が物知りなのではなく、ア・テストの経験者というだけです。
大昔のことですが(^^;)

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