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2013年9月 3日 (火)

パブコメの集計結果判明、給費制復活意見は9割超

 「法曹養成制度検討会議・中間的とりまとめ」に寄せられたパブリックコメントの主要項目について、主な意見内容の分類(意見分布)と意見数の集計結果(速報値)が、法務省への情報公開請求に基づく開示文書で明らかになりました。
 開示された集計データは「経済的支援」「プロセスとしての法曹養成」「法曹人口の在り方」「受験回数制限」の各項目。

 ここにデータを転記した方が親切なんでしょうが、横一列で上手に見やすく収められる自信がないので、開示文書をそのままアップロードします(手抜きですいません)。とりあえず今回は「経済的支援」関連文書だけでお許しください。

「keizaitekishien.pdf」をダウンロード

 「割合」として記されている%の値は経済的支援関連の全意見数2,421を分母にしているようです。

 ご覧の通り、純粋な給費制復活意見だけで2,216通あり全体の91.53%。さらに一部給費や貸与制批判などを含めた、給費制復活を支持する方向の意見は95.70%に上ります。
 これに対し、貸与制を支持する方向の意見は1%にも満たない0.87%です。
 一方、修習専念義務だけをみると、緩和反対派と賛成・撤廃派が拮抗しています。ただ、この経済的支援項目のメイン論点が「給費か貸与か」で、修習専念義務に言及した意見は全部で67通と全体の2.8%にすぎないため、あまり参考にならないと思います。

 これらのデータはあくまで「速報値」なので、今後、より精査された集計結果が国会(議員)などを通じて出てくるかもしれません。
 しかし重要なのは、検討会議が「最終取りまとめ」に際し参考にした(はずの)パブコメの意見内容やその数の多少は、この「速報値」の集計結果に基づいている、ということです。
 検討会議は、この集計結果(を基にした事務方の報告)をどう汲み取ったのか分かりませんが、最終取りまとめの結論は全体意見の1%にも満たなかった「貸与制の維持」。上記のようなパブコメ結果が出ていながら、どうしてそういう結論になったのか。ぜひ佐々木座長に聞いてみたいところです。
 今度の臨時国会で心ある議員はぜひとも、法務委員会で佐々木座長の参考人招致を要求して、その点を問いただしてほしいと思います。

※参考ブログ
検討会議パブコメの法的問題(黒猫のつぶやき)
http://kuronekonotsubuyaki.blog.fc2.com/blog-entry-842.html

パブコメの一部だけ集計してみた(拙稿)
http://ittyouryoukai.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-70c6.html

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