« 予備試験受験制限の末路 | トップページ | 続々々・合理的な予備試験合格者数は? »

2013年9月23日 (月)

続々・合理的な予備試験合格者数は?

 繰り返しになりますが確認しておきたいのは、予備試験合格者数の決定に関して司法試験委員会の裁量の幅は極めて狭いはずではないか、ということです。
 すなわち、司法試験合格者数は裁判官・検察官という公務員を含む司法の担い手である法曹人口の増減に直結します。したがって、司法を担う人員の適正な数は何か、といった政策的な考慮が入り込まざるを得ません。そこで司法試験委員会が判定する「裁判官、検察官又は弁護士となろうとする者に必要な学識及びその応用能力を有するかどうか」(司法試験法1条)の解釈に政策的考慮による幅が生じるのもやむを得えないと思います。
 しかし、予備試験合格者数は司法試験実施以前の、単なる受験資格の問題であり法曹人口に直結しません。したがって政策的要素を加味する必要性はほとんどないはずで、予備合格組の司法試験合格率や法科大学院を修了した予備試験受験生の予備試験合格率、短答式共通問題の平均点などのデータに基づいて「(ロー修了)と同等の学識及びその応用能力並びに法律に関する実務の基礎的素養を有するかどうか」(同法5条)を、例の閣議決定を解釈指針として客観的に判定すればいいだけです(ただ、動員できる考査委員の数とか、確保できる試験会場の数とかキャパとかの財政的物理的要素の考慮は当然あります)。
 そして司法試験法5条の公的な解釈指針が例の閣議決定しかない以上、合格者数の決定に際し現行法曹養成プロセスに与える影響などを考慮することは許されず、客観的に過少と思われる予備試験合格者数の決定は当不当の問題を超えて違法の疑いすら生じ得ると思います。
 以上から司法試験委員会は、各種の客観的データに基づき、ロー修了組と予備合格組の司法試験合格率の均衡に向けて、淡々と今年の予備試験合格者数を決定すべきと考えます。
(さらに後日のエントリーに続きます)

« 予備試験受験制限の末路 | トップページ | 続々々・合理的な予備試験合格者数は? »

司法制度」カテゴリの記事

司法試験」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/576385/58248647

この記事へのトラックバック一覧です: 続々・合理的な予備試験合格者数は?:

« 予備試験受験制限の末路 | トップページ | 続々々・合理的な予備試験合格者数は? »

フォト
2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ