« 悪魔の現代用語基礎知識(週刊新潮) | トップページ | パブコメの集計結果判明、給費制復活意見は9割超 »

2013年9月 2日 (月)

司法試験予備試験に関する意見交換会

司法試験委員会の第94回会議(平成25年8月1日)に提出された資料の中に以下の資料がありました。

東京弁護士会から送付された「第2回司法試験予備試験に関する意見交換会(反訳)」
http://www.moj.go.jp/content/000113454.pdf

東京弁護士会が今年2月に実施した、表題の会議の議事録のようです。予備試験受験生の実情、予備試験の法科大学院への影響などについて、興味深い情報が含まれています。

取り上げたいことは、いくつかあるのですが、「R大学法科大学院のH先生」が予備試験の法科大学院への影響を率直に語っている部分が目をひきます。なお、話の内容から「R大学」とは一橋大学のようです。

H先生は、ロー修了組と予備合格組の司法試験合格率を均衡させるという閣議決定に基づいて、このまま倍々で予備試験合格者が増えていくと、法科大学院の既修者コースに行く人はいなくなり、法科大学院は未修者のための法学部のような役割になってくるだろう、といいます。
その上で次のような懸念を示しています。

「予備試験に受かって、そして司法試験に受かるのが、本来の法学部出身者の行く道になって、予備試験に受からない人が法科大学院に行って、予備試験受験免除の特典をもらって新司法試験を受けるという、いわば法科大学院がむしろバイパスコースになるという、主客転倒の状態にひょっとしたらなるかもしれないという感じがしておりまして、大変困ったことだと思います。」

私も同じような将来像を思い描いています。
ただし、私にとっては「大変困ったこと」ではなく「大変期待していること」です。

あと、H先生と違うのは、私個人は現状でも、難関試験に二度合格しなければならない予備試験ルートよりも一度だけでよい法科大学院ルートの方がバイパス的だと考えている点です。でも将来、H先生が懸念する通りに予備試験が主流化すれば、私だけでなく誰がみても“法科大学院ルートがバイパス”と位置付けられるでしょう。
ただ、そうなった場合、法科大学院ルートの法曹は市場でかなり低い評価しかもらえなくなるでしょうから、そんなルートをどれだけの人が選択するのか、もはやパイパスとしてすら存続しえなくなるのではないか、という疑問もわいてきます。

« 悪魔の現代用語基礎知識(週刊新潮) | トップページ | パブコメの集計結果判明、給費制復活意見は9割超 »

司法制度」カテゴリの記事

司法試験」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/576385/58112256

この記事へのトラックバック一覧です: 司法試験予備試験に関する意見交換会:

« 悪魔の現代用語基礎知識(週刊新潮) | トップページ | パブコメの集計結果判明、給費制復活意見は9割超 »

フォト
2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ