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2013年12月11日 (水)

「大学入試を人物本位に」すると、どうなるか

ちょっと古いですが、12月4日付の朝日新聞朝刊のオピニオン欄「私の視点」に、教育再生実行会議(座長・鎌田薫早大総長) による「大学入試を人物本位に」との提言に対する塾講師の方の意見が載っていました。大変興味深い論稿です。
「低学力の合格、増える恐れ」
http://www.asahi.com/articles/TKY201312030568.html
(ネット上では全文は有料または無料の会員にならないと読めません)

記事では筆者が「塾講師として、低学力の人物が推薦入試で早々と合格を決めるのを数十年見てきた」として、現行の推薦入試をめぐる実態の一端を具体的に紹介しています。
たとえば、高校で
・「定期試験でしこしこ点数を稼ぐことだけに傾きがちな生徒もいる
まあ、これは昔からあったと思います。しかし、
・「スポーツで活躍すれば体育以外の科目でも『5』をもらえる例もある
・「『一般受験で受かるような成績のいい生徒には推薦枠を使わせない』というのを公然の秘密とする高校もある
というのは初耳でした。
学力の低い者が推薦入学する実態は「長い目でみれば国の根幹を揺るがしかねない事態ながら、『当事者たちが当面は損しないこと』によって看過されてきた」のだそうです。すなわち、推薦制度は合格者本人はもちろん、合格実績を確保できる高校や、少子化の中で早い時期に入学者を確定できる一部の大学にとっても利点がある、とのこと。これらの推薦入試の実態を踏まえ筆者は「さらに普通の入試まで「人物本位」などもってのほかだ。」と断じています。私も同感です。

しかし、いくら人物本位を標榜し、利害関係者が弊害を看過しても、おそらく市場は正直に反応すると思います。
http://www.j-cast.com/2011/12/26117615.html?p=all
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/452

同様に一発勝負を排して「人物本位」を掲げたとおぼしき法科大学院制度も、志願者の激減や予備合格組の重用傾向から、市場がシビアな判断を下しつつあることが伺えます。

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