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2014年3月

2014年3月12日 (水)

平成25年司法試験民事系科目第3問に数々の疑問

法曹養成制度検討会議で司法制度改革の問題点を鋭く指摘した和田吉弘先生が、平成25年司法試験民事系科目の出題の適切さに疑問を呈しておられます。辰巳の「ハイローヤー2014年4月号」に和田先生が寄稿された記事が掲載されていますが、当該記事はネット上でも公開されているので読めます。

「平成25年司法試験民事系第3問(設問3・4)についての数々の疑問」
http://blog.livedoor.jp/accstatsumi/documents/201404_HL_report.pdf

要件事実をきちんと学んでいない私は、和田先生の熱のこもった本記事を的確に理解する知見を持ち合わせておりません(>_<)

そんな私にも、和田先生が受験生の立場を思いやって出題の適切さを真摯に問いただそうとする意気込みや使命感がひしひしと伝わります。現行法曹養成制度はプロセス(法科大学院教育)が脆弱なだけでなく、点による選抜機能も十分に果たされていない疑いも出てきました。司法試験実施当局は和田先生の疑問に何らかの形で回答すべきではないかと思います。

2014年3月 8日 (土)

“優秀層は法科大学院に行かない”by法科大学院(追記あり)

文科省法科大学院特別委員会資料の「司法試験予備試験に関する法科大学院に対するアンケート調査回答結果(概要)」の中で目を引いたのは

【優秀な学生の確保が困難】
・優秀な学部生が予備試験を目指し、法科大学院に進学しなくなる傾向にあり、法学既修者の確保が困難になっている。

という回答。

予備試験組がロー修了組より圧倒的少ない現状では確たることは言えないとしても、実態として、予備組が成績などの点で優位にある傾向を示す状況や情報はこれまでにもいくつか出ています。

1・司法試験において、予備組の方が相対的に上位合格できる

2・司法修習において、予備組の方が好成績

3・就職において、法律事務所が予備組を採用したがっている(注)

さらに今回の上記回答により

4・司法試験受験ルートの選択において、優秀層は予備試験の方を選択し、法科大学院には行かない←New!

まあ当然に予想されたことですし、今後そうなるという予測はこのアンケートの初めの方の回答にもあります。ただ、上記回答は予測ではなく現状ないし実態として、法曹志願者の質をよく知り得る法科大学院側が示しているところに意味があると思います。

さらに法曹になった後の予備試験組の優秀さを示す情報が出てくれば“予備試験無双”ですが、予備組の法曹は誕生したばかりですから、そのような情報が将来出るとしても、まだまだ先の話でしょう。

※注
伊藤塾の下記ページ「その3:予備試験ルートは、試験合格後も強い!」の項を参照
http://www.itojuku.co.jp/shihou/topics/yobishiken/

※参考ブログ
「予備試験の拡大によって、法科大学院教育は崩壊寸前の状況にあるといっても過言ではない。」司法試験予備試験に関する法科大学院に対するアンケート調査回答結果(概要)(タダスケの日記)
http://d.hatena.ne.jp/tadasukeneko/20140228/1393605671

※3/29追記
新潟大ローの「平成27年度入学生の募集停止について」という告知文にも「予備試験の創設により、法曹を目指す学生のうち優秀な者は予備試験合格による司法試験受験の道を選択し、」というフレーズが登場します。推測や予想ではなく、法曹志願者の質をよく知り得る立場にある法科大学院による現状認識ないし実感という点に意味があると思います。

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