« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »

2014年5月

2014年5月28日 (水)

地方の実情を踏まえた法曹養成とは

【法曹の養成】地方の実情踏まえ議論を(高知新聞)
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=320563&nwIW=1&nwVt=knd

「地方では法的な手助けが必要な人が少なくない。市民の安心を守る存在として、地域の弁護士への期待は大きい」という地方の実情があるとして、それを踏まえた法曹養成に最適の方法は、司法試験受験資格の法科大学院修了要件をただちに撤廃することです。
地方ローが軒並み募集停止に追い込まれる現状では、地方の法曹志願者にって法科大学院修了というハードルはますます高くなっています。このハードルを一刻も早く撤廃し、地方の法曹志願者が自由に司法試験を目指せる制度に戻すことが「地域の弁護士を育てる」ことや「多様な法律家を育てるという司法制度改革の理念」に結び付くと思います。

いまだに法科大学院は成果を説明できない

やや旧聞に属しますが、5月9日(金曜日)の衆議院法務委員会の議事録に言及します。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000418620140509015.htm

既に黒猫先生が詳細に取り上げていますので、議事録中、宮下参考人(静岡大学大学院法務研究科教授)の意見について少しだけ触れることにします。

思ったのは、法科大学院は今だにその成果やメリットを具体的に提示できないんだなあ、ということです。

この中で宮下参考人は「地方国立法科大学院というのは、一定の成果は残しておるところ」と述べています。
しかし、その成果の根拠が薄弱で感覚とか印象論の域を出ていないと思います。

宮下参考人は資料(未公開)を示しながら、
・地方ロー修了者が地方に定着する割合が非常に高くなっている。
・司法過疎地に就職する学生が多くなっている。
と、おっしゃっていますが、旧制度下との比較がなければローの成果とは断言できません。仮に旧制度との比較で地方や過疎地で働く人が増えたとしても、単に合格者数が増えたことが要因かもしれませんし、弁護士会の「ゼロワン」解消の努力も大きいでしょう。

また、夫婦共働き世帯など、大都市圏に出て行けない人を引き合いに「地方の法科大学院でなければ学べなかったという合格者もたくさんおります」と言っています。しかし、「たくさん」という根拠が分かりません。「たくさん」という評価は旧制度下と比較して初めて言えることでしょう。実際、仕事・家族持ちの地方受験生だった私は、通学可能圏内にローがありましたが、ロー修学は経済的時間的理由から選択不可能でした。そうした自分の立場から考えると「たくさん」という評価は甚だ疑問です。

それ以外に宮下参考人からは特段、成果の報告はなく、地元弁護士会から地方ロー支援の声明が出ていることや、広域連合構想のアピールで意見表明は終わりました。

ローの具体的成果をロー側が説明できず、「プロセス教育」の優位性が認められない現状で予備試験の受験を制限することに、何ら合理性は認められないでしょう。

2014年5月24日 (土)

司法試験の予備試験、年齢など資格制限を検討(日経)

公私多忙(継続中)で更新がなかなかできませんが、予備試験受験制限の動きが着々と進んでいるようなので少し言及したいと思います。

司法試験の予備試験、年齢など資格制限を検討 有識者会議(日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG23054_T20C14A5CC1000/?n_cid=TPRN0006

この日の会合では、制度本来の趣旨に沿わない状況になっているとして、予備試験の受験を制限する案として(1)経済的に困っている人と社会人に限定(2)年齢制限(3)法科大学院生の受験を禁止――の3案が示された。

私が思うに
(1)案は、受験生の資力調査や「社会人」の定義づけが技術的に困難なので非現実的
(2)案は、これをやったら若くて優秀な人が法曹を目指さなくなるだけ
(3)案は、法科大学院の自滅を招くだけ(両ルートにらみの受験生はローに行かない。ロー生が予備試験向けの受験勉強をしないので本試験合格率がますます低下する)

そもそも記事中の

時間と費用のかかる法科大学院を敬遠し、抜け道として使う人が増えているとみられる。

として、“抜け道“利用を暗に問題視した見方が一面的です。
「法科大学院が敬遠」される理由は、コストがリターンに見合わないという経済的合理性の観点が大きいと思います。
しかし、この記事のフレーズは「時間と費用」というコスト面しか挙げていません。リターン面、つまりロー教育の価値、法務博士の社会的評価、合格後の就職状況の要因を無視しています。もし、これらリターン面の要因を入れてこのフレーズの前段を

時間と費用がかかる上、教育内容が法曹養成としての価値に乏しく、修了後に得られる法務博士の学位の社会的評価が皆無で、司法試験に合格しても就職がままならず、しかも予備試験合格者より就職で不利といわれる法科大学院を敬遠し、~

と書きあらためたら、後段のフレーズから“抜け道“利用を問題視するニュアンスを読み取ることはできなくなるでしょう。

地方ローがどんどんつぶれ、地方受験生の法曹ルートの選択肢がどんどん狭まる中、予備試験の入口規制までされたら、地方の法曹志願者の多くは、夢をあきらめざるを得なくなるのではないかと危惧します。

2014年5月 4日 (日)

勝利のイメージ

昨日、東大がリーグ戦71連敗の新記録

20140503_155239_2

今日は72連敗に記録更新

20140504_130140

schulzeさんのエントリーを読んで思いました。
どうも選手たちに勝つことのイメージができていないのではないかと。
負け癖がついてしまって、無意識に敗戦結果のイメージを抱いてプレーしているような。もしかして神宮でプレーすること自体が夢だったので、勝つことまではさほど強く望んでいないとか?さすがにそれはないと思います。

たしかに他大学との実力の差は歴然としています。でも何十回も戦って一回も勝てないほどのミスマッチとまでは言えません。現に連敗の軌跡の中には引き分けとか1点差ゲームとか延長戦が結構あるのです。サヨナラ勝ち間違いなしと思われた飛球を相手の超美技で捕られてゲームセット、引き分けという試合もありました。

4年前の秋に斎藤佑樹投手(早大、現日ハム)からもぎ取った勝利のビデオでも見て、勝利のイメージを膨らませたら良いのではないかと思います。

« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »

フォト
2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ