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2014年6月16日 (月)

たとえて言うと・・・

「A地点」という出発点(法曹志願の決意)と
「B地点」という目的地(司法試験受験資格の獲得)があります。

B地点を目指す最終的な目的は

「C地点」(司法試験合格)を経由して
「D地点」(法曹就任)に到達するためです。

A(法曹志願)→B(受験資格取得)→C(合格)→D(法曹)

A地点からB地点に行くには2つの道路があります。

1つは何車線もある幅広い舗装道路で、車のスペックがよほど低くくない限り通常は2、3時間でB地点に着きます。ただし通行料金がバカ高い有料道路です。それでも事業者はお役所から補助金を受けています。専用道路なので停車禁止で走り続けなればなりません。また、この有料道路はほとんどの人の近所にはないため、利用できるのは地理的条件の合う一部の人に限られます。

もう1つは、未舗装でごく狭く、でこぼこやぬかるみ、水たまりだらけの悪路です。もともと超ハイスペックの車は1時間でB地点に着きますが、そのような「近道」として利用できる車はごくごくわずかしかないので「抜け道」とか「バイパス」などと一般的に評価するのは誤りです。通常は少なくとも2、3時間より長くかかるでしょうし、ぬかるみにはまって動けなくなり、B地点になかなかたどりつけない車も少なくありません。ただし、通行料は無料です。また、どこに住んでいても利用できるし、車を停車して別の用事を済ませることもできるので、仕事や家事を抱えている人も利用できます。さらに、ここを通過した車のほとんどは次の経由地であるC地点にスムーズに到着できます。ハイスペックの車ぞろいだからです。

最近、有料道路が敬遠され、無料道路を選ぶ人が急増しています。主な理由は通行料金があまりに高すぎる一方、最終目的地であるD地点にたどりつける保障がないからです。また、道路に入る前に別の進路を断ち切ったり最初に相当な料金をとられることもあって、後戻りしたり目的地を変えて別の道路に乗り換えたりすることが躊躇されます。そのことも有料道路を使うリスクを高めています。

他方、無料道路もD地点まで到達できることは保障されていないけれど、いったんB地点まで来てしまえば、有料道路で来た人よりD地点まで到達できる可能性が高まります。また、もともと無料道路ですから途中で後戻りしたり、目的地を変えても大きな損失はありません。

そこで有料道路より無料道路を利用する人が多くなり、有料道路は立派に整備された設備を持ちながら閑古鳥になりました。

困り果てた有料道路の事業者は利用者回復のために
「無料道路の入口を狭めて入りにくくしてしまおう」
「無料道路の出口を狭めて出にくくしてしまおう」
「無料道路の路上にたくさん障害物を置いてもっと悪路にしてしまおう」
と画策し、お役所に泣きつきました。
自分たちの道路について
「通行料金をもっと安くしよう」とか
「利用価値を高めよう」といった改善策をとるつもりはさらさらありませんでした。

しかし、お役所の考えは有料道路事業者とは違いました。
「無料道路まで通りにくくしたら結局、D地点を目指す人が減って、どっちの道路も利用されなくなるだけでしょう」

結局、有料道路事業者の恥知らずと体たらくだけが浮き彫りになりました。

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