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2014年6月15日 (日)

(自分の中では)ロー完全終了のお知らせ

法務官僚のまともな現状認識に驚いたのもつかの間、今度は法科大学院のあまりの体たらくぶりに驚かされました。

schulze先生のエントリーによれば、司法試験予備試験の見直しを提言した6法科大学院は東大、京大、一橋、早稲田、慶應、中央。なんと、すべて「上位ロー」と呼ばれるところでした。

曲がりなりにも法科大学院界をリードする「定評のある」教育機関である上位ローが、不振を自ら打開する努力もせず、不振の原因を自分以外に求め、お上に泣きついて助けを乞うという恥知らず。法務官僚が筋道立てて懇切丁寧に、法曹界が将来縮小するリスクを説いているのに、それを理解する能力もない。法曹養成機関の一部でありながら、違憲の疑いも指摘される規制を実施せよと臆面もなく主張する。

とても信じられません。

トップ校がこんな体たらくだと、下も推して知るべしと思わざるを得ません。

ローの中には、個々の優れた教員による優れた講義が一部にあり、多くのロー生は有能で真摯に学習に取り組んでいるであろうことを認める一方、機関としてのローは、私としてはもはや、まともな教育機関として認め難いところです。くだんの提言は「あー、ローはこれで完全に終わったな」と思い知らされる出来事でした。

私も弁護士HARRIER先生とほぼ同じく、仮に将来、ロー修了の司法試験受験要件を外しても、一部のローが存続することは構わないと思っていました。
受験資格をオープンにしたら、教育の質を伴わないローは当然つぶれていくでしょう。
けれども、費用と時間と社会的評価に見合う教育の質を提供できるところは残れると思うし、需要もそこそこあると思っていました。

しかし、今回、考えをあらためました。
信奉する理念が本当に正しかったかどうか自省することを怠り、厳しい経済状況に苦しむ学生の立場も理解せず、学の独立さえもかなぐり捨てて自らの延命に汲々とする者に、他人に学問を教える資格があるのか。
私の中では教育機関としてのローは完全に終わりました。

※参考
「法科大学院,『潰れちゃうから保護して保護して』と法務大臣に陳情」(黒猫のつぶやき)
http://kuronekonotsubuyaki.blog.fc2.com/blog-entry-982.html

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コメント

>>くだんの提言

マスコミと文科省のためのアクション・演技にすぎません。本気にしちゃダメですよ。

結局のところ彼らが気に入らないのはローを避けて通る社会人たちなのです。
社会人たちがローに行かずに予備試験を受けていることが気に入らないのでロー生等に予備試験を受験させて狭き門をさらに狭くしようとしているわけです。提言も狭き門をさらに狭くするためのものです。

そんな背景から当然のごとく上位ローこそ予備試験対策をしています。
それ以上のことをしているのかどうかはあえて申し上げませんが。

マスコミはともかくとして、文科省に対するパフォーマンス、カムフラージュであることは確かでしょう。
中大の大貫さんの演技は、それを暴露してしまっていますね。大学教授はいつからアクターになったのでしょうね。主観は客観から推知するしかない、です。矛盾行動は、どちらかが本音ですからね。
予備に徐々に移行して法学部を守ろうというのが本音でしょう。

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