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2014年8月10日 (日)

「法科大学院そのものが廃止に追い込まれる可能性は大きい」

「法科大学院、続々閉鎖で存続の危機 理念崩壊、問題山積で改革の動きみられず」(ジャーナリスト/鷲尾香一氏)
http://biz-journal.jp/2014/08/post_5639.html

 しかし、現状では法科大学院を改革しようという動きは見られない。「国民の社会生活上の医師」たる法曹をつくろうとの法科大学院の理念は、このままでは尻つぼみの状態になり、法科大学院そのものが廃止に追い込まれる可能性は大きい。

 記事の内容は、おおむね法科大学院をとりまく現状をまとめたものですが、最後の一文はきついですね。でも記事中に挙げられた現状と「(改革の)動きは見られない」という評価から、最後の一文のように見立てるのは合理的だと思います。

一方、同じ現状を認識しているはずの大手マスコミはもっと呑気に見えます。

「日弁連:弁護士になろう!! パンフ作成 法科大学院を経て就業、8人が手記 /東京」(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/m20140805ddlk13040125000c.html

 記事の全容は会員登録しないと読めないので分かりませんが、読める部分に限れば、ロー(及び日弁連の方針)をバックアップするようなトーンで、廃止への危機感は垣間みえません。

 大手マスコミは法曹養成制度に関し、かつて太平洋戦争の末路を見通せなかった轍を踏むような気がしてなりません。

※参考 パンフ「弁護士になろう!!★8人のチャレンジ★」
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/bengoshininarou.pdf
.pdf

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コメント

私の回答「知ったことか」

http://blog.goo.ne.jp/hihi64/e/95b9d3378c2441775d3c9159629fa3d8

本物の予備試験組がロースクールの利点を主張されています。
確かに、予備校が主張するロースクールのメリットは、2年以内に合格することが前提なのです。
学部生であれば、3年生で予備試験に合格し4年生で司法試験に合格するくらいでなければロー関係者なのです。

上記ブログ記事の問題点

他ブログの記事なので手短に
①借金のリスクすら負えない人達の存在が無視されていること
②コネ・ツテ等が強調されているが、ロー卒皆が同じ状態である以上意味がなく、年齢が大きく違わないなら予備試験合格者の方が圧倒的に有利であること

予備試験受験制限反対を主張する者に告ぐ!

土井真一(京大)委員「法科大学院生と大学生が、法学部生には限らないと思いますが、76.64%の合格者数を占めるこの予備試験の制度の目的と意義は何なのかと問われた場合、どう答えるのか」

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/012/gijiroku/1350203.htm

一つ上の人へ。
だから法科大学院のほうが不必要だということが理論的な帰結でしょ?

二つ上の人へ。
様々な事情で法科大学院に行けない人や,法科大学院に行きたくない人でも法曹になれる道を開くのが予備試験制度の立派な存在意義です。何か問題でも?

一つ上の黒猫さんへ
法科大学院生が多数を占めていることが問題にされているのに、法科大学院に行けない人、行きたくない人を持ち出すのはおかしくないですか?

http://kuronekonotsubuyaki.blog.fc2.com/blog-entry-1013.html

黒猫さんの反対意見も良くわかりました。
しかし学閥云々は言い過ぎでしょう。
前は京大に対して『ランクを落として」と宣戦布告していましたが、今度は早慶以下ですか?

ちなみに今は東大法曹会というものがあります。
http://www.j.u-tokyo.ac.jp/alumni/hosokai/

一つ上の方へ
黒猫先生のブログ記事に関するコメントを当コメント欄でなさるのは筋違いです。
黒猫先生のブログのコメント欄にてコメントなさるようお願いしますm(_ _)m

大学生が予備試験を受験していることに関しては,まさしく法科大学院に行けない人,行きたくない人なのですから,何の問題もないでしょう。
一方,法科大学院に入学しながら予備試験を受験する人に関しては,制度設計当初そのような受験生が多くなることは必ずしも想定されていませんでしたが,その原因は要するに法科大学院教育の内容及びその社会的評価があまりに悪く,学生が法科大学院に入学しても安心できないことに起因するものであり,その対策は法科大学院教育の改善によってなされるべきであって,予備試験の受験資格制限によってその「改善」を図るのは明らかに筋違いです。
なお,東大法曹会という組織はたしかにありますが,発足したのは2006年と歴史は浅く,会員数もせいぜい1,000人あまりと,入会者は東大出身法曹のおそらく半数にも達していません(私も加入していません)。おそらく,社会通念上「学閥」と言えるほどの影響力はないと思います。
そもそも,東大出身者が「学閥」を作るのは不適当だというのが私の持論でもありますが。

2014年8月13日 (水) 14時02分に投稿した者です。
議論になってきたので白貓と名乗ることにします。

>>その原因は要するに法科大学院教育の内容及びその社会的評価があまりに悪く,
とのことですが東大ロー、京大ローは司法試験・予備試験のいずれも高い合格率を出しています。
そして法科大学院の教育内容については合格実績で測定せざるを得ないのが現状です。
その独自の司法試験対策・予備試験対策によって質の高い内容の教育をしていると思います。
一体どこが悪いのでしょうか? 黒猫先生にとっての良い「内容」とは何を意味するのでしょうか?

また大手法律事務所の就職、裁判官任官においても非常に高く評価され、出世も約束されています。
学生もその将来について十分に安心しています。社会的評価があまりにも悪いというのは違うと思います。

>>その対策は法科大学院教育の改善によってなされるべきであって,予備試験の受験資格制限によってその「改善」を図るのは明らかに筋違いです。

おっしゃるとおりロー生に対する受験資格制限はあり得ないと思うし、それによって「改善」をするのは筋違いです。しかし、一体何をどう改善すべきなのか、黒猫さんの主張から見えてきません。

>>そもそも,東大出身者が「学閥」を作るのは不適当だというのが私の持論でもありますが。
返答なのでこちらに書かせて頂きます。短時間であれだけのことが書けてさすがだと思います。
しかし,問題点が2つあります。
「超難関を突破」といいますが、700人以上も合格できた文Ⅰが「超難関」ですか?
それを「突破」しかできないようではレベルが低すぎます。余裕を持ってクリアして欲しいです。
もうひとつ,学閥やコネを利用している人は,学閥やコネを利用しなくても結果を出せる優秀な人なのです。
黒猫さんが定義するような「学閥」はこの世には存在しません。

しばらく読んでいなかったので気づきませんでしたが,仮に白猫さんの言われているように,東大ローや京大ローが文句のつけようがないほど素晴らしい教育を行っており,修了生の出世も約束されているというのであれば,特に何も改革する必要はないはずであり,ローへの志願者も減らないはずです。
実際には,そうでないからこそローの志願者が激減し,上位ローの教授たちが「撤退も辞さない」として予備試験の受験資格制限を強く主張しているわけです。東大ローや京大ロー修了者の司法試験合格率は,他校より高いといっても予備試験合格者には及ばず,東大ローや京大ローを修了しながら司法試験で三振している人もいます。司法試験に合格しても就職できない人もいるようです。
私自身の見解としては,そもそも司法試験の合格水準へ3年で達せる人も10年かかる人もいる法曹志望者を一律にローで鍛えるという構想自体に無理があり,ローの修了は司法試験の受験資格から外し,法学部は基礎教育,大学院は法曹有資格者の継続教育などに特化すべきだと以前から主張しています。
学閥の問題については,人によっていろんな見方があるでしょうが,少なくとも早稲田は私の定義したような学閥意識をはっきりと持っているところだと思います。何しろ早稲田の学閥で大隈重信を総理大臣にした実績のあるところですから。

黒猫さん お久しぶりです。ありがとうございます。

>>法学部は基礎教育,大学院は法曹有資格者の継続教育など
おっしゃるとおりで,東大専修コースは弁護士になってから行く人もいました。

>>特に何も改革する必要はないはずであり,ローへの志願者も減らないはずです。
東大・京大ローは,自分たちの教育内容について改革をしようとは一言も言っていません。
予備試験に対して危機感を持っているような「ふり」(演技)をしたり,八つ当たりをしているだけです。
ローへの志願者が減っているのは他学部・既卒者だけで,法学部新卒は減っていません。
見事なまでに多様化の理念に反する結果となっています。

>>予備試験の受験資格制限を強く主張しているわけです。
6大学連名で何やら主張しましたが,「強く」主張しているわけではありません。
「主張している」ふりをしているにすぎません。
上位ローは,予備試験に配慮して期末試験の日程を組んでいます。
本気で受験制限をしたければ,どんな手でも使えるのにそれをやっていません。
制度としてロー生の受験制限をすればローに不利益になるのでないだろうとは思いますが。

>>東大ローや京大ロー修了者の司法試験合格率は,他校より高いといっても予備試験合格者には及ばず,
東大ロー・京大ローの既修新卒の司法試験合格率は70%程度。
それに対して,ローに行かない予備試験合格者の司法試験合格率は40%程度。
たった4人程度の純粋予備試験組(最短合格組)の合格率を合わせても,遠く70%には及びませんが。

>>司法試験の合格水準へ3年で達せる人も10年かかる人もいる法曹志望者
司法試験合格まで10年20年とかかる人もいますが,勉強のやり方を知らなかっただけの人が多く,実質1~2年で合格している人が多いと思います。個人的には決して能力が低いとは思わないし,むしろもっと早く合格させてあげれば良かったのにと思います。
ブログなどで見ていると,坂野真一弁護士とかschulzeさんとか,もちろん一聴了解さんも,とても優秀でもっと早く合格すべきだったと思います。

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