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2014年10月 5日 (日)

もうすぐ予備試験論文試験合格発表

発表は9日(木)です。
去年の381人(最終合格者351人)より増えるのは当然として、どれくらい増えるかが焦点です。

発表の前に合格者数が過少に抑制されないよう釘をさしておきたいと思います。

以下に予備試験合格者数と増加ペース、予備組とロー組の合格率格差の推移をまとめてみました。

Yobisuii

赤字の部分ですが、25年度は予備試験最終合格者数を前年度より132人、率にして1.60倍に増やしました。
しかし、翌26年度の本試験合格率の格差は前年度とほぼ変わらず、0.48ポイントしか縮まりませんでした。結局、24年度から26年度まで45ポイント前後の大きな隔たりが続いています。これは司法試験委員会のこれまでの増加ペースでは、閣議決定が求める合格率の均衡が図れないことを示していると思います。

もし前年度と同じペースで人数を132人増やしたとしたら今年度の最終合格者数は483人、同じ倍率で増やしたとしたら561人ということになります。しかし、過去の推移からすると、この程度の増やし方では来年度の本試験でも合格率の格差が縮まらないのは明らかです。これまで以上に大胆に合格者数を増やさない限り、予備試験の運用が、ロー修了者と同等の学識等の有無を判定する、とする法の定めからどんどんかけ離れていくことになると思います。

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コメント

馬鹿馬鹿しい。
予備試験の合格者数をそんな勢いで増やしたら,合格者数が増えて簡単になった予備試験すらも合格できない層しか法科大学院に行かなくなり,法科大学院出身者の司法試験合格率がますます下がることになるので,合格率の均衡が実現することにはなりません。現行制度化では,予備試験合格者と法科大学院修了者の合格率を均衡させること自体が不可能なのです。
しかも,現状の司法試験は,法曹となるのに必要な法的素養を判定するという本来の趣旨とはかけ離れたゴミ試験と化しており,予備試験が辛うじて司法試験本来の役割を果たしているところ,予備試験まで合格者を激増させてゴミ試験化することは,法曹界をぶち壊しにする結果しか生みません。
両者の「均衡」をいうのであれば,むしろ法科大学院修了者も予備試験に合格しなければ司法試験を受験できないものとする方が,はるかに合理的でしょう。

旧司のときにもったいぶってあんな短い出題趣旨なんか出さずに、新司のような出題趣旨と採点実感出して、「自動販売機は全員落とす!こういう法的思考とアウトプットじゃなきゃ通さないわよ」とメッセージを出して、受験生をあるべき姿に導いておけば、法曹改革とか受験生の負担とコストと時間だけかけさせる制度なんか必要なかったのに。だいたい、玉石混淆のハイエナ補助金目当ての大学界にあんな制度を維持し、学生の質を保障できるわけがない。一部の優秀大学&学者だけ。下位ローの募集停止なんて予見できたことでしょう。
ところで司法試験でのロー生と予備試験合格者の合格率均衡は政府側が言っているはずで、そうだとすれば予備試験合格者は増やす以外に選択肢はない。ブログ主の意見は正論でしょう。
黒猫さんのいうゴミ試験とやら同士で競争して、どちらが勝つかチキンレースやればいい。
とはいえ、政府側も三千人とかいう目標をさっさと引っ込めたわけだから、どうなるかわからないですけど。
乱文失礼しました。

>>合格者数が増えて簡単になった予備試験すら
当局の発表によると「純粋な予備試験組」(2年以内の学習で合格した学部3年生)が加速度的に減少していることになっています。黒猫先生の見解は当局の発表に反することになります。
私は2年以内で予備試験に合格しなければほとんど意味がないと考えており黒猫先生のように形式的に合格すればいいとは考えていないので加速度的に難しくなっているという認識です。

>>法科大学院出身者の司法試験合格率がますます下がることになるので,
東京大学法科大学院の既修新卒合格率はますます上昇傾向にあります。法科大学院での試験対策の成果が結実したとしかいいようがありません。

>>むしろ法科大学院修了者も予備試験に合格しなければ司法試験を受験できないものとする方が,はるかに合理的でしょう。
おっしゃるとおりです。法科大学院修了者も予備試験受験を必須にすればよく,予備試験合格者を3000人,司法試験合格者を2000人にすれば全く問題はありません。

黒猫先生はデータの見方が非常に形式的です。もっと深く読みましょう。

>黒猫先生
コメントありがとうございます。
コメント前段についてですが、最終的に「均衡」が実現可能かどうかを私は問題にしていません。「予備試験受験生が不公平にならないよう均衡を図れ」と閣議決定が指示しているのだから、その指示を守るよう努力するのが筋だろうと、私は言っているだけです。均衡を図ろうとした結果、均衡が実現する前に、予備すら合格できない層しか法科大学院に行かなくなれば、そのような事態は法科大学院制度が実質的に崩壊した状態と言っていいと思います。その結果に何か不都合があるでしょうか。

中段ですが、予備試験の役割について私と黒猫先生とでは考えが異なるのではないかと思います。私は若くて優秀な人材を確保することも、ベテと呼ばれる人たちを救済することも、いずれも予備試験の役割とは考えておりません。予備試験はあくまで経済的その他の事情で法科大学院に行けない人のための試験です。ただ「事情」の態様や程度は人それぞれだし、「事情」の有無を受験時に確認することは技術的に困難。そこでローに「行けない」のではなく「行きたくない」という人の受験も制度上認めざるを得ない。そういう試験だと思っています。
黒猫先生のお考えは先生のブログ記事や当コメント欄から察するほかはなく、間違っていたら申し訳ありませんが、もし若くて優秀な人材を確保することが役割の一つだお考えだとしたら、そのような人材が受験し合格できるような運用であれば問題ないのではないかと思います。予備合格者を増やすことで人材の確保に問題が生じるとは思えません。
そうではなく、「若さ」とか抜きに「(辛うじて)~法曹となるのに必要な法的素養を判定」する役割を重視されているのかもしれません。しかし、仮に本試験が、おっしゃるような「ゴミ試験」だとしても、少なくとも上位合格者は「法曹となるのに必要な法的素養」があると判定されたといっていいのではないでしょうか。
予備試験合格というだけで世間的に評価されることはなく、最終的には本試験に通らなけれなりません。結局、世間の評価を伴う「予備合格者」という肩書は、「司法試験合格者」という大きなグループの中のカテゴリーの一つにすぎません。その一カテゴリーである「予備合格者」が「法曹となるのに必要な法的素養」を備えた者と判定されるのであれば、同じ大グループ中の、たとえば「上位ロー修了者で本試験上位合格者」というカテゴリーも「法曹となるのに必要な法的素養」を備えた者と判定できるのではないかと思います。つまり、「法曹となるのに必要な法的素養を判定する」という役割は順位などでカテゴリー化すれば現行司法試験でも果たされるということです。だとしたら予備試験の上記役割はさほど重要ではなく、ましてその役割が果たされなければ法曹界がぶち壊されるというほどのものではないように思います。
法曹界がぶち壊しになるかどうかは、そもそも有為な人材が法曹を目指さなくなるかどうかにかかっていると思います。有為な人材は予備試験が「ゴミ試験」でない難関試験だから予備ルートで法曹を目指すのでしょうか。「ゴミ試験」なら見向きもしないのでしょうか。私には分かりません。

後段ですが、私はあくまで現行制度の下で実現可能な方法で、ロールートと予備ルートとで不公平にならないよう「均衡」を徹底すべしと申し上げているだけです。黒猫先生がおっしゃる「法科大学院修了者も予備試験に合格しなければ司法試験を受験できないものとする」ことは確かに公平の確保の点では合理的ですが、現行制度を変えなければできません(かつて衆院法務委で階猛議員がロー生にも予備試験を受けさせるべきと主張したことがありますが、予備合格を受験資格にせよとまでは言っていません)。あくまで現行制度の下でロー組と予備組の公平を実現しようとすれば「均衡の徹底」が最も合理的だと思います。

武本夕香子弁護士ブログをご覧になってみてください。
まっとうな弁護士とは、こういう弁護士をいうのでしょう。
ちなみに、久保利&菊間べんごしは、「3000人合格」をいまだに
標榜しておられます。足し算、引き算。。。

ブログ主さんは、口述対策として具体的にどんなことをされましたか…?論文に合格したのですがまだ何もしておらずかなり焦っており、ぜひ伺いたいです。

>たいしさん
おめでとうございます!
いけずな司法試験委員会が設置した高い壁を乗り越えて難関を突破されたこと、心から敬意と祝意をお伝えしたいです。

おたずねの件ですが、私のつたない経験を申し上げます。

まずは口述模試を受けました。当時、私は地方在住で、模試のために1日しか休みがとれなかったので、新幹線を使って日帰りで受けてきました。

自学では、口述過去問を実際に声を出して読みました。ふだんほぼ独習で法律用語などを声に出すことがなかったので、話すことに慣れようと思いました。
予備試験は市販の過去問集などないかもしれませんが、口述模試に行ったら予備校から練習に使える何らかの資料がもらえるのではないかと思います。仲間がいらっしゃれば主査役を務めてもらって本番を想定した問答の練習をなさるのがよいと思います。
学習内容は民事、刑事の手続きの確認と暗記が中心だったと思いますが、予備口述で問われる内容は私には詳細が分からないので、的確にアドバイスできません。すいません。

あとは、入室から退出までの作法を繰り返し確認しました。自宅で自分の部屋が試験室だと想定して、ノックから入室、着席、試験中の姿勢、離席、退室までの所作、台詞を繰り返し確認しました。試験当日の宿泊先のホテルでもやっていました。

あまり焦る必要はありません。おそらくほとんどの人は、たいしさんと同じ状況だと思います。

あと一歩です。ぜひとも合格を勝ち取ってください。

ご丁寧に回答いただいてありがとうございます!とても参考になりました!ブログ主さんからのアドバイスをいただいたので、あと2週間全力で頑張って必ず合格したいと思います!本当にありがとうございましたm(__)m

予備の口述は2科目しかなく、マイナス2点の118点(基準点は60点)で不合格というのも厳しいなぁと感じます。
旧試のように不合格の場合に翌年の口述が受けられるというわけでもありません。
精神力の勝負だと思いますので、受験される方は試験委員に食らいついて、とにかく何かを必ずしゃべるという決意で乗り切っていただきたいと思います。

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