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2014年12月20日 (土)

平成26年度も法科大学院ルートより予備試験ルートの方が上位合格する傾向

司法試験合格率は予備組がロー組を圧倒しているとしても、就職などの際に意味をなすともいわれる合格順位もロー組より有利なのか、という問題意識の下に、下記資料を使って平成26年度の得点別人員分布を比較してみました。

「司法試験・総合得点別人員調(平成24年~26年)」
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/hoso_kaikaku/dai12/siryou3_3.pdf

過去に行った25年度の検証24年度の検証では数字をこねくり回して分かりにくかったので、今回はビジュアルで分かる比較だけにしました。
まず、以下のグラフを示します。
これは上記資料1ページのグラフで、総合評価対象者4,396人(短答通過者で、論文で足切りされなかった受験者)の総合得点別の人員を示しています。

Img1
折れ線は青線が「総計」緑色が全体合格率以上の合格率の法科大学院15校(「上位校」)の受験者オレンジ色が「予備試験合格者」です。しかし、それぞれ母集団の大きさが違うので折れ線の山の高さも当然に違い、得点分布の比較には役に立ちません。

そこで「予備合格者」「総計」母集団が同じだと仮定して(具体的には「予備試験合格者」の人数を18.786倍にして調整して)赤っぽいオレンジ色の折れ線を書き加えた(言い換えればもとのオレンジ線を拡大した)のが以下のグラフです(ここでは緑色の「上位校」の折れ線は無視してください。また、「総計」には「予備合格者」の人数も含まれていますが、予備組は数が圧倒的に少ないので、傾向の比較であれば「総計」との比較で大きな問題はないと考えます)。

Img2_2

そもそも合格率が予備組の方が高いため、書き加えた赤っぽいオレンジの折れ線の山が青色の折れ線の山より全体的に右側(高得点・高順位側)に寄るのは当然としても、二桁順位の1010点以上、約500番以内の890点以上で赤っぽいオレンジの線青色の線をはるかに上回っているのが分かります。

次に同様の調整をして赤っぽいオレンジ色の折れ線を書き加え、緑色の「上位校」の折れ線と比較してみました(ここでは青色の「総計」の折れ線は無視してください)。

Img3
やはり右端の高得点・高順位のところで、赤っぽいオレンジ色緑色を上回っています。

平成26年度も法科大学院ルートより予備試験ルートの方が上位合格する傾向は変わらなかった、と言っていいと思います。

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