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2015年2月24日 (火)

法曹界の終わりの始まり

司法・予備試験出願者、初の減少 背景に「法曹離れ」か(共同通信)
http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015022301001650.html

 通過すれば法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格が得られる予備試験の今年の出願者数が2014年より79人少ない1万2543人(速報値)となり、11年の制度開始以降初めて前年を下回ったことが23日、法務省のまとめで分かった。
 法科大学院の志願者も04年度は約7万2千人だったが、14年度は1万1450人にまで激減しており、弁護士の就職難などを理由とした法曹志望者の減少が背景にあるとみられる。

平成27年司法試験予備試験の出願状況について(速報値)
http://www.moj.go.jp/content/001132801.pdf

出願者数の推移(カッコ内は受験者数)

平成23年  8,971人(6,477人)
平成24年  9,118人(7,183人)
平成25年 11,255人(9,224人)
平成26年 12,622人(10,347人)
平成27年 12,543人(?)
※H27は速報値

 なんとなく危惧していた通り、ほぼ横ばいながらも減少に転じました。
 職種別の内訳の公表はまだ先になると思いますが、私は主に有職者層が減ったのではないかと推測します。以前にも書きましたが、昨年のわずか356人という合格者数は、受験生でない私でも心が折れそうになる数です。法科大学院ルートに比べて学力面でのハードルがあまりにも高い予備試験の「狭き門」ぶりに、ローに行けない有職受験生や経済的に恵まれない受験生の中で、予備試験をあきらめ、ひいては法曹志望をあきらめる人がもっと多く出てくるのではないかと懸念していました。
 法科大学院の人気が低迷する中、なんとか法曹志願者をつなぎとめていた予備試験の人気にも陰りが見え始めたことは、法曹界がこれから人材の枯渇化、画一化に向かうことを意味するのではないかと危惧します。つまりこれが、法曹界の終わりの始まり―。

 さて、法科大学院推進派の念願通り予備試験志願者が減りましたので、推進派の主張ではこれから適性試験受験者、法科大学院志願者が増えるはずですね。もう予備試験が法科大学院離れの原因だなんて言い訳は通用しません。自らが選択されない理由に正面から向き合わざるを得ないでしょう。

※参考
予備試験出願者数減少(Schulze BLOG)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52110259.html
法科大学院は、いよいよ自身の価値で勝負せざるを得なくなる(Schulze BLOG)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52110267.html
予備試験は法科大学院への入学者を奪っているのか(タダスケの日記)
http://d.hatena.ne.jp/tadasukeneko/20140920/1411191117
「予備試験」出願者減という段階(元「法律新聞」編集長の弁護士観察日記)
http://kounomaki.blog84.fc2.com/blog-entry-879.html

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