« 法曹人口に関する先見の明 | トップページ | 司法試験受験環境の地域間格差、ますます広がる(6/3追記あり) »

2015年5月30日 (土)

これは事実の歪曲でないの?

「法科大学院、強制閉校も 政府案、司法試験の低迷校を」(5月29日付・朝日新聞デジタル)
http://www.asahi.com/articles/ASH5W56BPH5WUTIL01Y.html

この記事の主たるテーマに関する論評は脇に置いて、朝刊紙面では上記記事の続きに以下のようなフレーズがあります。
ロー志願者が激減している現状を指摘した後、

 「一方で修了しなくても受験資格を得られる予備試験の受験者が増えており、大学院側からはこうした仕組みを問題視する声が出ている。」

今年の予備試験は志願者、受験者とも、わずかではありますが減少に転じました。
これが客観的事実。
ある事実には多角的な見方が可能だとしても「予備試験の受験者が増えており」という評価にはどう考えてもならないでしょう。何がなんでも予備試験人気を強調したいとしてもせいぜい「予備試験受験者の増加傾向が続いてきた。」とか、過去形ないし現在完了形的な表現で書くのが限度ではないでしょうか。

これは事実の歪曲だと私は思います。

この日の朝刊記事ではほかにも、ロー志願者減少の原因を「合格率の低迷など」という記述で済ませて法曹自体の人気の低迷にほおかむりしたり、ごく一部の人しか通過できない極めて細い「いばらの道」を、「抜け道」扱いにしたりと、相変わらず現状認識がずれている。

池上彰さんの見解を「新聞ななめ読み」で伺いたいところです。

« 法曹人口に関する先見の明 | トップページ | 司法試験受験環境の地域間格差、ますます広がる(6/3追記あり) »

司法制度」カテゴリの記事

司法試験」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/576385/61667395

この記事へのトラックバック一覧です: これは事実の歪曲でないの?:

« 法曹人口に関する先見の明 | トップページ | 司法試験受験環境の地域間格差、ますます広がる(6/3追記あり) »

フォト
2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ