一昨日の記事(昨日の追記あり)で提起した最高裁による情報開示の遅延の件ですが、本日、担当部署に問い合わせたところ、なんと「文書が見つかった」そうです!
本件開示請求について時系列で経緯をまとめます。
2015年
●11月27日 第69期司法修習生採用発令日(採用者数が確定)
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●12月1日 私が「第69期司法修習生採用者数が分かる文書」の開示を最高裁に請求
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2016年
●1月4日 最高裁が戸倉三郎事務総長名で「文書の探索及び精査に時間を要しているため」開示不開示の通知期限を1カ月延長すると私に文書通知
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●1月18日 第2回法曹養成制度改革連絡協議会に「第69期司法修習生採用者数」が記載された文書が資料として提出される
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●2月4日 最高裁が戸倉三郎事務総長名で「文書の探索及び精査に時間を要しているため」開示不開示の通知期限を1カ月延長すると私に再度文書通知
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●2月8日 さすがに延長期間が長すぎると思い最高裁の情報公開担当部署に電話で問い合わせたところ「文書の探索及び精査中」の一点張り。「文書開示でなく情報提供で構わないので早くしてほしい」との私の要望を伝達
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●2月9日 前記「第69期司法修習生採用者数」が記載された文書が文科省と法務省のホームページに公開される
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●2月10日(本日) 対象文書が遅くとも1月18日時点で存在していることを私が最高裁の情報公開担当部署に電話で伝達。担当部署は「2月4日までは探索中だったが、その後、きょう(10日)までの間に文書が見つかったので、今月中に開示不開示の決定を通知する」と電話にて回答←イマココ
いやあ、私が請求した文書を探すのに2か月以上もかけてくれたのですね。請求時点で情報が既に確定的に存在し、遅くとも1月18日までには文書化され公の協議会に提出されていた文書の探索にこれほど長い期間を費やしていただけるとは。その多大な労力に敬意と感謝を表すと同時に、文書探索のあまりの無能さに同情を禁じ得ません。
いや、無能なんて言っては失礼かも。実は優れた文書探索能力をお持ちで、文書はとっくの昔に探索を終えて存在を確認していたけど、私への「嫌がらせ」のために「探索中」と偽って故意に開示を引き延ばしていただけかもしれません。でも、そうだとすると戸倉三郎事務総長名で「文書の探索」中とした私への2通の期限延長通知は内容虚偽の公文書である疑いが出てきてしまいますから、それは違うんでしょう、きっと。
それにしても、つい一昨日までは「文書を探索中」だったのに、わずか2日間でうまいぐあいにあっさり文書が確認できたのはラッキーでした。こんなこともあるんですね。もし確認できたのは私の今日の問い合わせがきっかけで、問い合わせなければいつまでも「探索中」のままだったとすれば、自分も少しは探索のお役に立てたのかな(^^)ただ、データが既に公表された以上、今さら開示されてもまったく無意味になってしまったけどね。この情報開示請求の「無意味化」が引き伸ばしの狙いだったのかなあ、なんてゲスな想像をしてしまいます。
過去3年の例に従って情報提供で済ませていれば、こんなにバタバタすることなく、1月の初めにはこの件でのすべての事務処理が穏便に終わっていたはずなのにねえ。なんで例年のやり方に従わず今回に限って情報提供による開示方法を事実上拒否したのか。そのために私も最高裁の事務方も、何倍もの余計な労力を強いられました。事務処理方法の適切な選択も、事務処理能力を計る重要な要素ですね。
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