鍵盤楽器の凄い速弾き
GWですが、期間の半分は仕事です(泣)
それでも少しはのんびりした気分を味わいたいと思いつつ、今回はゆるいネタをつづります。
見た目も中身もまごうことなきオッサンになった私にも、ロック少年だったころがありました。 中学生時代、バンドを組んでベースとキーボードを担当していました。そう、レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズ的ポジションです。文化祭のステージではわざわざベースアンプの後ろの、いるのかいないのか分からない位置で淡々と演奏していたのは言うまでもありません。当時はそれがカッコよくて渋いもんだと思い込んでいました。
当時は厨房らしく、とにかく速弾きにあこがれていました。ディープ・パープルの「ハイウェイスター」のソロに四苦八苦しながら「もっと平然と余裕のドヤ顔で弾ければなあ」と自分の下手くそぶりを嘆いていました。
歳を重ねてクラシック音楽に触れるようになり、速くても楽曲として弾けていなければただの一発芸にすぎないことが分かってきました。 そう悟った上で思わず「スゲー」ってなった動画を2つ紹介します。
「Rick Wakeman's awesome piano solo」
言わずと知れたキーボードの神様ですが、2分37秒あたりからのソロ(音色はパンフルートか)が激速! このあたりの右手の演奏を楽譜に起こすと、こんな感じなるようです。
どなたかの耳コピ(これを耳コピする能力もすごい!)のMIDIから楽譜に起こしたものです。テンポ120くらいで何小節も32分音符の連続。よく指がつらないなあ。
もう一つは 「piano chopin etude op10 no4 richter」
リヒテルによるショパン練習曲10-4の演奏ですが、1分34秒で駆け抜けています。
娘が高校生の時に発表会で同じ曲を弾いたので計ってみたら2分19秒。それでもまあまあの速さだと思っていたので、この動画を見たときは絶句しました。
ただ速いだけでなく楽曲としても十分に聴き応えのあるところが恐れ入りました。ハンカチを投げ捨てるやいなや演奏に入る姿も、一発気合いを入れて試合に入る格闘家のようで絵になります。
さすがピアノ界の巨匠です。
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