映画の感想 「ザ・テノール 真実の物語」
映画「ザ・テノール 真実の物語」(10月11日より全国公開)
http://the-tenor.com/
縁あって本作の企画・制作に関わった方から試写会のお誘いを受けました。
映画やオペラはほぼ門外漢ですが、少々感想を。
実話を基にしたストーリー。
この実話は私も知っていたくらい、結構有名です。
ですから、ストーリーの骨格は観る前から分かっていました。
それでも、作中にさまざまなエピソードや人間模様がちりばめられており、登場人物の心の葛藤や関係者の尽力の大きさを実感しつつ、ストーリーを堪能しました。背景は自分が聞きかじっていた話よりもはるかに深いです。
私が思うに展開や演出は、良質の韓流ドラマといったテイスト。でも、そこは映画ですから映像美、音響効果のレベルの高さはTVドラマとは格段に違います。とくに冒頭のアリア「誰も寝てはならぬ」のオペラ舞台のシーンは圧巻で、この迫力たっぷりの冒頭シーンが、最後の感動のフィナーレまで観客の目をスクリーンに釘付けにする効果を発揮しています。
作品のテーマは、音楽を通じた、家族愛と国境を越えた友情。
日韓関係がぎくしゃくしている今、この映画が公開される意義は少なくないと思います。
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